あけましておめでとうございます。2024年のふりかえりと思うことを書き留めていきたいと思います。2024年は人生のさまざまな目標を達成できた一年になったのではないかと思います。

Pocketpair, inc

2024年3月に副業として株式会社ポケットペアに参画し、ゲーム「パルワールド」のバックエンド周辺の整備と公式サーバーの提供を主に行なっていました。副業としてはかなりエキサイティングな環境ですが、自分自身の仕事のスタイルとチームの構成が合っていてとても仕事のしやすい環境です。

私は元々PCゲーマーで、グラフィックが超綺麗な大作ゲームソフトを買って遊ぶよりも荒削りだがゲーム性がはっきりしているゲームを遊ぶのが好みなタイプの人間でした。そのため、Steamでパルワールドが発売された時は、明確なゲーム性とある意味日本企業らしくないクオリティラインでの発売に衝撃を受けたのを覚えています。

参加後はソーシャルゲーム出身の自分にうまく仕事ができるか不安な点もありましたが、フロントエンドからバックエンド、インフラまで見れる技術スタックが役に立ち今の所うまく仕事させていただくことができたかな?と思っています。特に運用段階のKubernetesは水やりに苦労することが多いですので、その点が今はほぼノータッチでできる様な構成に工夫できたのは良かったです。

登壇

ポケットペアのSREとして、Google Cloud Next TokyoとCloud Native Days Winter 2024で登壇をさせていただきました。

Google Cloud Next Tokyoでは公式サーバー運用のためのKubernetesの構成やバックアップの仕組みについて解説しました。公式サーバーではGoogle Kubernetes EngineとSpannerを有効活用しているので、そのあたりの話も織り交ぜています。

Google Cloud Next 2024の会場

Cloud Native Days Winter 2024ではキーノートでお呼びいただきまして、パルワールドの公式サーバーでなぜKubernetesを採用したのか、VMではダメだったのかという点やごく少人数のチームでパルワールドのサービスを続けるための運用上・マインド上の工夫を発表させていただきました。

どちらもアーカイブやインタビュー記事が残っておりますので、私のポートフォリオサイトから覗いてみてください。

笹 和成 - stack.anyfrog.net

この様な大きなカンファレンスやイベントでの登壇は30歳までに達成しておきたい目標の1つでしたので、これが26歳の時点で達成(しかも二度も!)できたのはとても嬉しかったです。

ヨーロッパ旅行

今年は縁があり3度も海外に足を運ぶことができました。

特にヨーロッパ旅行はずっと行きたかった目標の場所の一つでもあり、良い思い出にすることができました。この旅行で足を運んだ国はなんと6カ国。1週間を会社の先輩と、残り1週間を一人で過ごすという謎の(?)スケジュールでしたが、中盤の喉風邪の除けば大きなトラブルもなく快適に過ごすことができました。

  • マレーシア
  • スリランカ
  • ドイツ・フランクフルト
  • イタリア・ヴェネツィア
  • チェコ・ブルノ
  • イギリス

ヨーロッパのうち、特にヴェネツィアの街並みは素晴らしく、博物館や土産屋そっちのけで路地の写真ばかりとっていました。煉瓦造りの路地、素敵です。

ヴェネツィアの街並み

観光地では言語にそれほど苦労することはありませんでした。基本的に英語が通じますし、アジア人が若くみられがち(?)なのもあるのかヨーロッパの人々は私の弱い英語力をコミュニケーションで補ってくれたのを思い出します。現地の挨拶さえ覚えれば話しかける時も安心です。

旅行でのChatGPT

旅行中盤に喉風邪を引いてしまい、その時の薬の入手でChatGPTが多いに役に立ちました。特にGPT-4oの画像認識能力が心強く、適当に画像を撮影して渡すだけで解像度の高い情報を得ることができます。

薬の利用方法を問い合わせる様子

Google翻訳などのOCRベースのものとは異なり、写真が斜めになっていたり隠れていても意味を汲み取って日本語で出力してくれます。ドイツやチェコなどの非英語圏の国で大いに役に立ちました。

チェコのヨーグルトをChatGPTに聞いた様子

人々

2024年はさまざまな人々との出会いがありました。私はどちらかといえば内向的な人間で、今までは誘われた物事でも興味がなければ断ることも多かったのですが、2023年の暮れにスノーボードにハマったのを皮切りに2024年はどちらかというとなんでもやってみよう・行ってみようというマインドで臨むことが多かったです。

そのおかげか、今までならこの人とは繋がる機会がなかっただろうなという人に出会えたり、新たな知見を得たりすることができました。後半にはずっと始めてみたかったVRChatやResoniteに参加することもできました。

SREとエンジニアリング

本業のSREとしての立ち回りもインフラ周りに積極的にコミットできるようになれたかなと思います。が、現状SREではなくインフラエンジニアなのでは?と悶々とする気持ちもあるので、2024年は幅広めな技術スタックを応用してきちんとSREと胸を張って言えるようなエンジニアリングをしていきたいですね。

去年の締めではこんなことを言っていました。今年は仕事としてPrometheusやOTEL, Grafanaに触れる機会が多く、多少計測基盤の理解は進んだかなと思います。SREというよりフルスタックエンジニアっぽい働き方をしていましたが、それはそれで良かったかなとも思います。

エンジニアリングの観点では、触れ慣れたTypeScriptやGoに加え、Unreal EngineのC++を触る機会も増えてきました。やや敷居の高さを感じていましたが、コードを一つ一つ読んでいけばそれほど難しくないかな?と思えるレベルまではなんとか上がってこれました。この辺りもなんでもやってみようマインドで続けていきたいです。

2025年

2024年は強力にエンジニアリングをすることができましたが、比較的アウトプットが少なくなってしまったかなと思っています。このブログも2024年はなんと2記事しか書けていませんでした。副業も合わせ可処分時間が減ったことからの影響ですが、この辺りも含め徐々にアウトプットは増やしていきたいですね。

2024年は全体的によく働けた年だとは思いますが、今年はある程度の暇も合わせながら新たな目標を作っていく、そんな年にしたいかなと思っています。

では、今年もよろしくお願いいたします。